帯状疱疹とは
体の一部に赤みのある発疹(赤紫から茶色)が帯のように列になって現れる病気のことです。
ヘルペスウイルスの仲間である水痘・帯状疱疹ウイルスが原因です。体の片側性に発症し、皮疹と神経痛を伴うことが多いです。
症状
体の一部にピリピリとした痛みや違和感、痒みが出て、その後同じ場所に水ぶくれ、赤みなどの皮膚の症状が帯状に現れます。全身のどこにでも起こりうる皮膚の病気です。加齢やストレス、過労などにより免疫力が落ちたときに起こりやすく、頭部や顔面に症状が出た場合は髄膜炎になりやすいため注意が必要です。
また、目の周りに症状が出た場合は視力低下の原因になることや重症化する可能性もあるため、急いで眼科などの医療機関を受診してください(顔面が腫れる・痛む、耳たぶが痛む、目が腫れる、見えづらくなる等)。
発症後約3週間前後で症状は治まりますが、皮膚の痕はしばらく残ってしまうことが多いです。皮膚の痕が消えても神経痛が消えない状態になることがあり、これを帯状疱疹後神経痛といいます。神経痛は強い場合は、ペインクリニックで専門的に治療してもらうことが望ましいこともあります。
高齢者に多い疾患ですが、最近では若年層でも見られ、6~7人に1人程度が一生のうちに一度は帯状疱疹を経験すると言われています。神経に沿った皮疹とピリピリした痛みが出た時は、可能な限りはやく医療機関にかかることが望ましいです。
治療
抗ウイルス薬による治療を行います。抗ウイルス薬はウイルスの増殖を抑制する作用があります。
治療が遅くなるとウイルスが増殖しきってしますので、皮疹が出てから可能な限り早く(48時間以内)に治療を行わないと治療効果が落ちると考えられています。そのため、気になる症状があれば早めに医療機関を受診しましょう。
通常は飲み薬ですが、重症の人は入院して点滴治療を行うこともあります。体が疲れて免疫が落ちているときに出てくることが多いため、休養をとることが重要です。痛みに対しては神経障害性疼痛に対する薬を使用します。
この薬は効果が出てくるのには時間がかかりますので、早い段階から飲み始めることが肝要です。
予防
帯状疱疹ワクチンは、生ワクチンと不活性化ワクチンの2種類あります。どちらのワクチンも帯状疱疹の発症や重症化を防ぐ効果があります。特に不活性化ワクチンであるシングリックスは高い効果を示し、50歳以上の人に推奨されています。
詳しくは帯状疱疹予防ワクチンの欄をご参照ください。
